【音楽の記録】monoloog / モノログ

基本、自宅のCD&LP棚卸 / 偶に、気に入った音楽の記録

#3 | Lotus Plaza - Spooky Action At A Distance

  • Title: Spooky Action At A Distance
  • Artist: Lotus Plaza
  • Release: 2nd April, 2012

 インディーロック、ドリームポップ、ネオサイケっていうジャンルはこのバンドのためにあるんではないかと思えるほど秀逸なギターメロディに溢れていて、ドリーミーな浮遊感、そしてミニマルなドラムが織りなすサウンドが最高だ。

僕がこのバンドを知ったのはごく最近のこと。でももっと早く出会っていても遅くなかった。このバンド、アーティストのことを語るにはまずDeerhunterというバンドの話から始めなければならない。

と、ここで徒然とDeerhunterのことを話してしまうと、後々の記事ネタをなくしてしまうことになりそうなので、今回は簡単に話したいと思う。

Lotus Plazaは、Lockett James Pundt IV (1982年10月7日生まれ) によるソロプロジェクト。Lockett Pundt (ロケット・パント)はアメリカのジョージア州出身。2005年にギタリストとしてDeerhunterに加入した。影響を受けたバンドはMy Boody ValentineやStereolabなど。

2009年3月24日にはソロ1stアルバムとして "The Floodlight Collective"を発表している。

さて、今回のアルバム"Spooky Action At A Distance"は、直訳すると「奇妙な動き」という意味だが、別の意味もあるようだ。アインシュタインが唱えた「不気味な遠隔作用」という学説が存在するそうで、離れた所で互いに作用する量子、現象のことを指しているらしい。

この現象のことについてはさっぱり分からないが、その話とこのアルバムの内容についてはなんとなく整合性が無くも感じない。なんせこの浮遊感とサイケデリックサウンドですから。

ギターメロディの美しいバンドはいくらでもいるけれど、ミニマルな繰り返しメロディでありながら、これほど美しさと心地よさを感じるメロディを奏でるギタリストはいるだろうか。僕はこのアルバムの曲を寝る時もドライブの時も聴くことができる。

Johnny MarのThe Smithサウンドが好きな方はもちろん、自分のようなStrokesから入ったリバイバルガレージロック世代の方や、Real Estateなどが好きな若い世代の方にも聴いて欲しい、名作アルバム。