#5 | Gentle Giant - Free Hand
- Title: Free Hand
- Artist: GENTLE GIANT
- Release: 22 August, 1975
#5 今回はジェントル・ジャイアント。
5回目にして急に1975年のアルバムへ飛ぶ。
ちなみにこのブログの記事に順番はない。
ただ単に筆者が聴きたかった音楽や、その日聴いた曲やアルバムから選んでいる。
そういう意味で考えると、このFree Handというアルバム、相当な回数聴いているので
当選確率がかなり高いことになる。
このバンドは僕の大好きなバンドの、大好きなアルバムなのだ。
前置きとして、このバンドの情報を記しておく。
ジェントル・ジャイアントは、英国ロンドンで結成されたプログレッシブロックバンドである。Gentle Giant (1970年)でデビューし、11枚のスタジオアルバムを残した。
最終メンバーは、下記の5人。
デレク・シャルマン (Derek Shulman) - ボーカル/他 (1970年–1980年)
レイ・シャルマン (Ray Shulman) - ベース/他 (1970年–1980年)
ケリー・ミネア (Kerry Minnear) - キーボード/他 (1970年–1980年)
ゲイリー・グリーン (Gary Green) - ギター/他 (1970年–1980年)
ジョン・ウェザーズ (John Weathers) - ドラムス/他 (1972年–1980年)
それぞれ担当楽器はあるものの、ほぼ全員がマルチプレーヤーである。
是非youtubeの動画を見て欲しい。
一人一人の演奏技術が非常に高いことが分かる。
とりあえず鍵盤多すぎ。笑
Gentle Giant BBC 1978 - Free Hand
ジェントル・ジャイアントの特徴といえば、
・変拍子
ひとえに、この印象が強い。
次いで、
・変調
・コーラス
である。
つまり、変態的な展開やリズムの曲が多いのだが、
聞き手とって全く乗りにくさを感じさせない、むしろノリノリのロックである。
決して気難しさは感じない。
それゆえ自分のような音楽素養のない人間でも、
ロックの延長線としてすんなりとプログレッシブロック、
ひいてはジャズロックのジャンルに足を踏み入れる機会を与えてくれた。
そんなアルバム、バンドが、このジェントル・ジャイアントというバンドである。
さてこのFree Handというアルバム。
まず3曲はノンストップで聴くことになると思う。
それぞれ5分から6分ほどある曲が3曲続くのだが、
体感的には6曲くらい流れたんではないかというくらいテクニカルなリズムと展開の3曲である。
1. Just the sameは手拍子から始まる変拍子の楽曲。ベースの動きが印象的で、正直こおベースメロディとドラムだけでも超絶なのだが、そこにシンセとボーカルが入ってもう何が何だか...笑
2. Reflectionのコーラスワークはとても美しい。1曲目と全然印象が違って、同じバンドとは思えないほどポップである。途中から入ってくる楽器も木琴とドラム、最後にオルガンになり、そこからの新しい展開。最終的にはアップテンポな曲に。
3. Free Hand この曲はもう要素が詰め込まれすぎていて特徴がありすぎて逆に何もいえない。印象的なピアノフレーズの繰返し。最初からサビのボーカル。ギターとベースのリフ繰り返し。変拍子のドラム。転調。要するに全部盛り。この曲にジェントル・ジャイアントの全てが詰まっている気がする。
まるで玩具箱のようなアルバム。是非一枚通して聴いて欲しい。
あっという間に聴き終わると同時に、まるで夢を見ていたような気分になる感覚を味わって欲しい。