【音楽の記録】monoloog / モノログ

基本、自宅のCD&LP棚卸 / 偶に、気に入った音楽の記録

#10 | Freak Out! - Frank Zappa

このアルバムは一言で表すと、

フランクザッパによるひねくれたブリティッシュサイケです。

 

このアルアムがリリースされたのは1966年。

この頃といえば、

ビートルズリボルバー

ビーチボーイズがペットサウンズを

ピンクフロイドが夜明けの口笛吹き

などの作品がリリースされた時期で、世はまさにサイケデリックサウンド時代、

先進的なサウンドが流行っている時代だったといえます。

そんな時期に早い段階でアメリカでこのサウンドを表現した人は少なかったのではないでしょうか。

ザッパさんはアメリカの人です。

 

作品全編を通してサイケデリック、ブリティッシュインベイジョンという表現が合います。

僕はフランクザッパのアルバムはHot Ratsから入ったので、

このFreak Out!とはまた違う印象で、それからずっとフランクザッパはプログレっぽいヘンテコな曲の人だと思っていました。

このアルバムを聴いたときは、え!正統派?!と思いました。

 

一曲目のHungry Freak, Daddy なんて最初ローリングストーンズかと思いました。

個人的には7曲目のWowie Zowieとか好きですね。

15曲目も入っていて、しっかりブリティッシュロックって感じ、だけど所々ひねくれているところもあって、普通のブルティッシュロックは少し聞き飽きたかも?って人には面白いアクセントになるのかなと思いました。

 

 

#9 | The Snow Goose - CAMEL

CAMELといえばイギリスのプログレロック。

5大プログレロックバンドの一つとして数えられたりします。

そして叙情派と言われたりするのですが、これは、聴けばわかります。笑

僕はCAMELのアルバムを聴くのは小説を読むのと同じだと思っています。

それくらいストーリー性があって叙情的な風景が思い浮かぶ音楽なのです。

 

さて、CAMELの詳細について。

主要なメンバーは

アンドリュー・ラティマー (Andrew Latimer) - ギター、フルート、ボーカル (1971年- )
コリン・バス (Colin Bass) - ベース、ボーカル (1979年-1981年、1991年- )
デニス・クレメント(Denis Clement) - ドラムス (2000年- )

という方々で構成されています。

過去のメンバーにはCARAVANの

リチャード・シンクレアなどもいます。

たまにCAMELとCARAVANは混ざりますね。

 

アルバムのジャケットをよく見ると

CAMEL music ispird by The Snow Goose

と書いてあります。

このアルバムは小説「The Snow Goose(白雁)」をモチーフにしたアルバムなのです。

The Snow gooseという小説は、1941年にニューヨーク生まれの小説家ポール・ギャリコが発表した短編小説で、孤独な画家ラヤダーと、白雁を抱いてやってきた少女フリーザとの交流を描いた物語です。アルバムを聴いて興味を持ったので小説を読んだみたのですが、音楽のイメージが先行してしまってあまり内容を覚えていません。

 

このアルバムを作成したときのメンバーは

ピーター・バーデンス(キーボード)、アンディ・ラティマー(ギター)、アンディ・ワード(ドラムス)、ダグ・ファーガソン(ベース)の4人でした。

ほとんどがピーター・バーデンスとアンディ・ラティマーの2人で書き下ろしたそうです。

個人的にはCAMEL=ラティマーさんのギター!と言うイメージが強いですね。

 

おっと...出勤の時間です。

朝の限られた時間でディスクレビューするのって難しいですね。

書き方のテンプレート化と、

情報収集の方法を決めれば書き方は安定するかもしれないですね。

とにかく継続してやっていきたいものです。

 

 

#8 | Affinity - 1st Album

  • Title: Affinity
  • Artist: Affinity
  • Release: 1970

バンド名のアフィニティとは、日本語に訳すと

「会合する分子間の結合の程度」となります。

この時代のバンド名としてはなんだか他のバンドとは違う雰囲気を持っているような。

自分はバンド名とジャケットが気になって、それで1曲目のAutumn Leavesを聴いた瞬間にかっこいい!と思ってCDを買いました。

確かDisk Unionで買ったのかな?あの頃は渋谷と横浜のDisk Unionに通っていました。

 

ネットでAffinityのことを調べるととても音楽に詳しそうな方達が

とても詳しいレビューをされています。

おそらく音楽通の人には語りたくなるような要素が詰まっている音楽などだろうと思います。

僕のレビューはゆるすぎて恥ずかしくなります。

いつか先輩方のようなレビューが描けるようになりたいものです。

 

Affinityの音楽はポップな、ジャズロックという感じでしょうか。

あの頃僕がハマっていたのはカンタベリーロックでした。

同じ流れで聴いていました

音の特徴は、全部かっこいい。笑

ボーカル、Linda Hoyleの力強い女性ボーカル

Lynton Naiffのオルガンは曲に華やかさを

Grant Serpellのドラムも際立っている

Mo Fosterのベースもカンタベリーロックっぽいグルーヴィーな音

Mike Juppのギターはエッジィで印象的。

全部かっこいいんです。笑

 

ジャズっぽさもあり

ブルースっぽさもあり

もちろんトラッド、ブリティッシュロックでもある。

1970年初頭の素晴らしい1枚です。

 

忘れてはならないジャケットのアートワークは

Marcus Keefによるもの。

淡い色に包まれた水辺に金髪の女性が傘を持って座っています。

この淡い緑とピンクの色味。

なんだかCaravanのアルバムのIn The Land Of Grey And Pinkに通じるものがあります。

飾りたくなってしまうアートワークです。

 

気になった方はぜひ聴いてみてください。

 

#7 | Avril Lavigne - Under My Skin

 

アルバムのレビューの前に。

前回の投稿からちょうど一年であることに気づきました。

一年が過ぎる速さに愕然としました。

元々このブログは実家にあるCDを整理しようと思い始めました。

でもこのブログの現状とおり、全然整理できておりません。

それどころか、CDを再生できるようにコンポを買おうとしておりました。

CDって、手に持つと聴きたくなっちゃうんですよね。

果たして僕はこのCDたちを上手に整理できるのでしょうか。

前置きはこれくらいにして本題に。

-

確かこのアルバムを手にしたのは高校一年生の時。

なぜ覚えてるかって言うと、

その時好きだった女の子とこのアルバムの貸し借りをしていたから。

そんなことはどうでも良くて。

 

このアルバムはAvrilのセカンドアルバム。

前作レットゴーはその2年前だったから自分はまだ中学生でした。

とにかくsk8er boiって曲がめちゃいいからって友達から勧められて聴いてたんだな。

complicatedもいい曲なので、その2曲をヘビロテしていました。

確かCDはツタヤで借りたから買っておらず。

そんな感じでそこまで好き!って感じではなかったけれど、

あの頃ものすごい人気で。

自分も例に洩れずハマり嬉しそうに近くの書店へCDを買いに行った気がする。

何より、アヴリル可愛かった。(むしろそこ)

 

とにかくこのアルバムはすごく人気がでて、

海外だけでなく日本でもオリコン1位を獲得したり

ミリオンセラーとなったりしたんですね。

 

前作Let Goはsk8er boiこそ疾走感のある曲でしたが、

それ以外はミドルテンポのものも多く、POPな曲が多かった気がします。

それに比べてセカンドの本作はヘヴィロックなテイストになりました。

個人的にはピアノのメロディから入るtogetherなんかすごく好きでしたね。

同じくForgottenも静かな始まりからどんどん重くなっていく進行がかっこいいです。

普通はHe wasn'tとかMy Happy Endingとか好きなんだと思いますが。。

しかし今聞いてもいいアルバムですね。

 

 

#6 | FOCUS - Moving Waves

  • Title: Moving Waves (Focus Ⅱ)
  • Artist: FOCUS
  • Release: October, 1971

 

この曲は一度聴いたらしばらく頭から離れないでしょう。

それほど衝撃的な曲です、「Hocus Pocus」

FOCUSというバンドが作ったHocus Pocusという曲。

なんともややこしい。

Hocus Pocusとは辞書の和訳によると

「(奇術師などの)じゅもん、まじない、手品、奇術、ごまかし、でたらめ、いんちき」

とのこと。

こんなにも曲名と内容が一致して分かりやすい曲があるのか。

 

さて前置きが長くなってしまいましたが、

FOCUSというバンドについて簡単なご紹介を。

 

FOCUSはオランダ出身のバンド。

1969年〜1978年が最盛期でだった。

ジャンルはハードロック、プログレッシブロックに分類される。

Hocus Pocusの印象が強すぎてどうしてもハードロック感が強いけれど

このアルバムの他の曲はカンタベリーロックに近い叙情感のある曲が特徴的です。

 

バンドの創始者はキーボード奏者の

・タイス・ファン・レール (Thijs van Leer) 

そしてオランダの国民的ギタリストと言っても過言ではない

・ヤン・アッカーマン (Jan Akkerman)

 

曲を聴いていてもテクニカルなキーボードとギターリフの絡み合いが

躍動的に、時に叙情的に、激しく優しくと表現力豊かなバンドです。

聴いていて飽きない。面白い。

音楽はこうでないとって思わせてくれる一枚なのです。

ぜひ聴いてみてください。

#5 | Gentle Giant - Free Hand

  • Title: Free Hand
  • Artist: GENTLE GIANT
  • Release: 22 August, 1975

#5 今回はジェントル・ジャイアント。

5回目にして急に1975年のアルバムへ飛ぶ。

ちなみにこのブログの記事に順番はない。

ただ単に筆者が聴きたかった音楽や、その日聴いた曲やアルバムから選んでいる。

そういう意味で考えると、このFree Handというアルバム、相当な回数聴いているので

当選確率がかなり高いことになる。

このバンドは僕の大好きなバンドの、大好きなアルバムなのだ。

 

前置きとして、このバンドの情報を記しておく。

ジェントル・ジャイアントは、英国ロンドンで結成されたプログレッシブロックバンドである。Gentle Giant (1970年)でデビューし、11枚のスタジオアルバムを残した。

最終メンバーは、下記の5人。

デレク・シャルマン (Derek Shulman) - ボーカル/他 (1970年–1980年)

レイ・シャルマン (Ray Shulman) - ベース/他 (1970年–1980年)

ケリー・ミネア (Kerry Minnear) - キーボード/他 (1970年–1980年)

ゲイリー・グリーン (Gary Green) - ギター/他 (1970年–1980年)

ジョン・ウェザーズ (John Weathers) - ドラムス/他 (1972年–1980年)

それぞれ担当楽器はあるものの、ほぼ全員がマルチプレーヤーである。

是非youtubeの動画を見て欲しい。

一人一人の演奏技術が非常に高いことが分かる。

とりあえず鍵盤多すぎ。笑


Gentle Giant BBC 1978 - Free Hand

 

ジェントル・ジャイアントの特徴といえば、

変拍子

ひとえに、この印象が強い。

次いで、

・変調

・コーラス

である。

つまり、変態的な展開やリズムの曲が多いのだが、

聞き手とって全く乗りにくさを感じさせない、むしろノリノリのロックである。

決して気難しさは感じない。

それゆえ自分のような音楽素養のない人間でも、

ロックの延長線としてすんなりとプログレッシブロック

ひいてはジャズロックのジャンルに足を踏み入れる機会を与えてくれた。

そんなアルバム、バンドが、このジェントル・ジャイアントというバンドである。

 

さてこのFree Handというアルバム。

まず3曲はノンストップで聴くことになると思う。

それぞれ5分から6分ほどある曲が3曲続くのだが、

体感的には6曲くらい流れたんではないかというくらいテクニカルなリズムと展開の3曲である。

1. Just the sameは手拍子から始まる変拍子の楽曲。ベースの動きが印象的で、正直こおベースメロディとドラムだけでも超絶なのだが、そこにシンセとボーカルが入ってもう何が何だか...笑

2. Reflectionのコーラスワークはとても美しい。1曲目と全然印象が違って、同じバンドとは思えないほどポップである。途中から入ってくる楽器も木琴とドラム、最後にオルガンになり、そこからの新しい展開。最終的にはアップテンポな曲に。

3. Free Hand この曲はもう要素が詰め込まれすぎていて特徴がありすぎて逆に何もいえない。印象的なピアノフレーズの繰返し。最初からサビのボーカル。ギターとベースのリフ繰り返し。変拍子のドラム。転調。要するに全部盛り。この曲にジェントル・ジャイアントの全てが詰まっている気がする。

 

まるで玩具箱のようなアルバム。是非一枚通して聴いて欲しい。

あっという間に聴き終わると同時に、まるで夢を見ていたような気分になる感覚を味わって欲しい。

 

#4 | ELECTRELANE - Axes

  • Title: Axes
  • Artist: ELECTRELANE
  • Release: 9th May, 2005

このバンドのこともアルバムのことも正直よく知らないのだけれど、

とにかくBellsという曲は皆さんに聴いてもらいたい。

ピアノの音色が混ざった前奏からハンマービートに乗っかって爽やかに始まり

ミニマルで軽快なメロディが続く。

で、中盤から入ってくるギターがめちゃくちゃかっこいい。

歌詞も少ないし展開もそんなに多いわけではないし、

最初から最後からほとんど同じフレーズの繰り返しなんだけど

この曲を聴いただけでテンションが上がってくる。

ランニングの時に聞きたい曲である。